ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas japonica
子供のころよく通った採集地のひとつに三方を雑木林に囲まれた畑があった。早春の日溜まりにシータテハ、キタテハ、アカタテハとともに本種の越冬成虫が飛んでいた。春を待っていた昆虫少年が真っ先に採る蝶々のひとつであるが越冬したためかなりボロボロである。今ではそこは工場が建ってしまいあのころの面影はない。初夏に羽化した成虫はしばらくして姿を消してしまう。真夏の暑さが苦手らしい。そのまま翌年春まで現れない。その間飲まず食わずなのだろうか。91年ギフを探している時、林道を飛びまわっている越冬成虫を見かけた。♀が採れたので飼育小屋のエノキに袋がけして産卵させた。わりと簡単に産卵してくれた。孵化した幼虫はそのまま飼育小屋で放し飼いした。エルやキベリと同じく幼虫は群生する。
♂ 1991.6.23羽化