ヒメギフチョウ Luehendorfia puziloi
♀ 1986.4.7羽化
♂ 1994.4.7羽化
ギフと同じく年一回早春に羽化する。ギフとヒメギフの混生地では自然状態での雑交種が存在するという。人為的に雑種を作ることも可能で、一度挑戦したが蛹の管理に失敗して羽化まで至らなかった。蛹化した頃やたらと忙しかったので庭に埋める労を惜しみ、蓋を取ったタッパーに入れ水槽に浮かべていた。しばらく前に熱帯魚が死んでしまい何も飼っていなかった水槽である。部屋に放置しておくよりはよかろうと水苔で包んだ蛹をタッパーに入れ動かないように軽く固定しておいた。水が腐らないように濾過器をそのままにしていたのが失敗の元だった。水位が下がらないように気をつけようと思っていたのに忙しくて失念していた。気がついた時には沈没していた。夏場に水位が下がり、固定しておいたタッパーが動きまわって濾過器からの水が入ってしまったのだ。浮いている蛹もあったがほとんどが土左衛門になっていた。慌てて回収したが翌年羽化したものはなかった。ギフ、ヒメギフ、ヒメギフ×ギフの蛹約120と一緒に入れておいたクモツキ×ツマキの蛹が全滅してしまった。教訓:手抜きしては駄目である。
もうひとつ失敗例を思い出した。15年ほど前、北海道産のヒメギフの若齢幼虫を入手したが終齢間近になってばたばたと死んでしまった。しばらく原因が解らなかった。時期的に遅かったので北海道産は暑さに弱いのだろうかなどと思ったりした。終齢前で食す量も少ないので庭植えのウスバサイシンを与えていたのが原因だった。知らないうちに家人が庭のツツジの消毒をしていたのである。ツツジの近くのウスバサイシンに消毒液がかかっていたらしい。教訓:食草に消毒は厳禁である。
シナギフチョウ♂ 2000.4.16羽化
シナギフチョウ×ヒメギフチョウ ♀ 2000.12.3羽化
ハンドペアリングによるシナギフとヒメギフの人工交配種
20世紀もあと数年というころ、釣り仲間のデザイナーT氏にもの凄い人を紹介してもらった。T氏の幼なじみだそうだが日本の蝶々で飼育したことのないのはほとんど無いというマニア中のマニアみたいな人。お師匠みたいなのでN師としておきますが、ピンポイントの産地情報から飼育のノウハウまでいろいろ教えていただいた。飼育材料も分けていただいたりしたためコレクションが一気に増えた。ヒメギフ×シナギフなんてのもN師からいただいた。飼育法はギフやヒメギフと同じだが羽化期がやたらと早いので注意が必要。晩秋から初冬には羽化してしまう。
孵化
2齢幼虫
中齢幼虫
終齢幼虫
前蛹
食草 ウスバサイシン